2013年11月


『 財津和夫 “夕陽を追いかけて” 』

先週の土曜日の夜11時より、NHK福岡放送局が制作したドキュメント『財津和夫“夕陽を追いかけて” 〜チューリップと歩んだ40年〜 』が放送されました。番組は、昨年デビュー40周年を迎え記念ツアーを行ったチューリップのリーダー財津和夫の半生を追うものです。

高校時代のビートルズとの出会い、その憧れから音楽活動に目覚めた大学時代、そしてチューリップの結成… と、大学時代の友人との再会を交えながら昔の記憶を辿るように番組は進んでいきます。

 

「成功するまでは、故郷博多には絶対に帰るまい…」「これだけ良いものを作ったのだから売れないはずはない…」と決意と確信を持って臨んだ上京と念願のレコードデビュー… そして、3枚目のシングル『心の旅』の大ヒット…

しかし、自分の思惑とは全く異なる方向へ動きを見せる周りの状況や芸能界というものに、財津は疑問を持つようになります。「このままでは世間に埋もれて見捨てられてしまう…」

それから財津は、新しい楽曲の創作と、ファンとの接点であるライブの完成度に重きを置くようになっていきます。しかしながら、番組の中での財津の言葉「今まで音楽をやっていて楽しいと思ったことは一度もない…」が表しているように、いつも何かしらの重圧と責務を背負った状況は、周りとの軋轢を生むようになり、メンバーの脱退、交替、そしてついには… 解散を迎えることとなります。

結局一人になり、ソロとして音楽活動を続けていくことになるのですが、その創作意欲は老いることなく、50歳を過ぎて大阪芸術大学の教授という職に就きながらも、そのエネルギーを若い学生から見出そうとしていたようです。

 

そのように人生をまだ一人歩きしている50歳半ば… 

財津は突然の病に見舞われることとなります。「朝起きて何をしていいのか分からない…」「何の意欲も湧かない…」つけられた病名は『更年期障害』 。

この更年期障害、女性の場合は閉経という大きな変化と症状が結びつきやすく医学的にも認知されやすいのですが、男性の場合はそのようなものも無く、非常に個人差があるのでその存在さえも認知されていません。主な症状は、疲労、うつ、不眠、性欲減退… 原因は加齢およびストレスによる男性ホルモン(テストステロン)の減少です。

しかしながら、この病はそれからの財津にとって貴重な体験となります。好きな音楽を好きなだけ聴き… 自分の自由な時間を自由に使い… これまでとは異なるところに身を置くことによって、病状は徐々に回復していきます。「たまには周りの人の愛とか親切心とかに救われてみろ… と神様に告げられたような気がしましたね〜」と後に話しているように、それからの財津は以前のように自分一人で切り開いていく人生ではなく、周りの力に支えられながら、自分の目の前に自然と開けた自分に合った道を歩めるようになっていったようです。

 

五木寛之と精神科医の香山リカの対談集『鬱(うつ)の力』(幻冬舎新書)から…

 

五木:「鬱蒼(うっそう)たる樹林」とか「鬱然(うつぜん)たる大家」というときの鬱(うつ)は、全部肯定的な表現です。だから僕は、無気力な人は鬱にはならないと言ってるんだ(笑)。エネルギーと生命力がありながら、出口を塞がれていることで中が発酵するものが鬱なんですよ。

 

財津和夫は現在65歳、今年の秋からはソロのコンサートツアーも再び始まるようです。このエネルギーを見習いたい… というか欲しい!と思う今日この頃です。

 

 

 

 

 

 

ピンクのレギンス

                  「ファンタジーナイト」夜のバラ園
                  「ファンタジーナイト」夜のバラ園

先週末の土曜、日曜と“かのやばら園”で行われた「秋のばら祭り・ファンタジーナイト」が無事終了致しました。鹿屋高校のOBバンド・ミッシェルの出番は土曜の夕方… 4月のバンド再結成後初めてのライブから約7ヶ月、今回がミッシェルにとって4度目のライブとなりましたが、段取り、メンバーの体調、ステージの設備、会場の雰囲気などなど… いつもとは違う要素満載で、やりがいもあり、プレッシャーもあり、アクシデントありの記憶に残る貴重な一日となりました。自分だけかもしれませんが、祭りのあとの侘しさかな… ちょっと寂しい今週です。

 

    ちょっと妖しい光の中でのライブ
    ちょっと妖しい光の中でのライブ

さて今回のライブ、同じ日に“英明”と“荒川美咲”、知名度のある二人が出演することもあって、お客さんの数に圧倒されて緊張するのでは… との思いもありましたが、いざ始まってみるとそんな不安はどこへやら。 いや〜 実に気持ちよかったですね〜 バンド冥利に尽きるとはこのことなんだな〜と改めて思った次第です。当日、応援してくださったお客様、同窓生の皆様、諸先輩の皆様方に感謝致します。ありがとうございました。特に今回、音響設備を担当されたスタッフの皆様方、ステージ開始前の短い時間帯での手際の良い準備のお陰で、リハーサルも十分に行うことができ、バンドとしての日頃の練習不足を解消することができました。改めて感謝致します。ありがとうございました。

 

      最後の締めのご挨拶
      最後の締めのご挨拶

さてさて以前このブログでもお話しましたが、ミッシェルの課題は、お客様も一緒に楽しむための“おもてなし”のパフォーマンスを如何に発揮するか… でした。 始まりと締めをしっかりと… 動きのあるステージを… メンバー同士は常にアイコンタクトを… お客様へのスマイル目線を忘れずに… そして服装はきらびやかに派手目に… ということを心掛けながらの今回のライブでしたが、メンバー全員がいつも以上に気を遣い、努力したのでは?… と思っております。ピンクのレギンス、スヌーピーの黄色のTシャツ、赤シャツに七色のストールなどなど… さて、皆様の評価は如何に?

 

最後にメンバーの皆様へ

後援会長は、もっと派手目を望まれてましたよ〜 来月の「焚き火ライブ」も、もっと上を目指して頑張りましょうね〜 ♪(*^ ・^)ノ⌒☆

 

「ファンタジーナイト」

お知らせです。以前このブログでもご紹介した“かのやばら祭り”の「ファンタジーナイト」が今週末の16日(土)と17日(日)に催されます。(ばら祭り情報:http://www.baranomachi.jp

実は、鹿屋高校OBバンドのミッシェルもこの催しに参加致します。5月に行われた「ファンタジーナイト」では、毎週第4日曜日に鹿屋のリナシティで行われている「焚き火ライブ」の出張ライブという複数バンドでの参加でしたが、今回は何と!バンドとして単独での参加になります! しかも、同じ日の出演者がTVでもお馴染みの “荒川美咲” と “英明” ということで、バンドメンバー自体も非常に楽しみにしているところです。

 

“英明”は1977年鹿屋市生まれ。徳永英明のものまねで2012年「ものまねグランプリ ザ・トーナメント」で優勝したこともあり、皆様ご承知の通り、その実力は折り紙付きですよね。

 

“荒川美咲”は鹿児島出身の若干21歳。主に福岡で活動中のシンガーソングライターです。

実は、彼女は「重症筋無力症」という難病と闘いながら歌っています。「重症筋無力症」は神経の異常で筋力が低下する難病です。呼吸障害を起こすこともあり、症状を抑えるために薬はかかせません。その副作用に悩み、自殺を考えたこともあるという彼女は、自分の社会の中での疎外感、存在意識を確かめるために歌い続けているということです。そんな難病だと思わせない彼女の透明感のある歌声はなかなかものです。(左動画)

 


さて、当日天候に恵まれれば、この二人を見に来られるお客様は相当な数になることでしょう。

やりがいもありますが、年甲斐もなく少しだけ緊張気味なのは確か… w(゚o゚)w 

固い頭を柔らかくして、楽しんできたい思います。(⌒-⌒)

 

 

 

 


慶応OB

東北楽天ゴールデンイーグルス・日本シリーズ優勝おめでとう。球界に参入した2005年、レギュラーシーズンを制したソフトバンクに51.5ゲーム差をつけられ“史上再弱”とも言われたチームが、僅か8年での栄冠獲得は実にお見事!!巨人ファンとしては実に残念なところですが、勝負事に不可欠な“闘争心”でしょうか?シリーズ当初から既に楽天に軍配あり!…と感じていたのは自分だけかな? (・・;)

 

     楽天優勝の立役者・立花陽三
     楽天優勝の立役者・立花陽三

さて、この楽天の優勝の立役者として、今年のドラフトの目玉である桐光学園の松井投手の交渉権をクジで引き当て“持っている人”と噂されているのが、昨年8月、楽天グループの三木谷浩史会長に誘われ、若干42歳で楽天球団の社長に就任した立花陽三です。立花氏は1971年東京生まれ、成蹊高校から慶応義塾大学総合政策学部に入学、大学時代は慶応大学ラグビー部に所属し、チームの司令塔・スタンドオフとして活躍します。卒業後は外資系証券マンとして海外を渡り歩き、日本企業に就いたのは楽天が初めてという異色の存在です。就任の会見では「私の闘争心というものをチーム・会社に送りたい」と述べ、自分の取るべきスタンスというものを明らかにしています。

 

野球に関して全くの素人である彼が、社長就任後にまず行ったのはチームを数学的に徹底的に分析することでした。そして、得られた答えが“強力な右打者の補強”。そこで、目を付けたのがメジャーリーグで通算434本塁打、1988年から10年連続で外野手としてゴールドグラブ賞の実績のあるジョーンズの獲得だったようです。そして昨年末、立花社長自らジョーンズとの直接交渉のため米国に飛びます。ジョーンズの野球に対する自信と熱意、人間性を確認した後、彼はジョーンズに同じ言語で話せるチームメイトの人選について尋ねます。そして、獲得したのがヤンキースでともにプレーしたことのあるマギーでした。二人の今期の安定した活躍はご承知の通りですが、それ以上に二人がチームに与えた影響力というのは計り知れなかったですね。証券マンとして海外を渡り歩いた立花氏の経験の為せる技としても決して言い過ぎではないでしょう。

楽天の勢いが止まらないシーズン中、自分の真価が問われるのは5年後と話す立花氏。来年、マー君が抜けたとしても決して侮れない存在になりそうです。恐るべし楽天!!

 

 

      “倍返し” の 福澤克雄
      “倍返し” の 福澤克雄

さて、もう一人の時の人、福澤克雄をご存知でしょうか?1964年東京生まれ、福澤諭吉の玄孫(やしゃご:孫の孫)である彼は、慶応高校から慶応大学へ、立花氏と同じく慶応大学ラグビー部に所属し、学生時代には社会人のトヨタ自動車を破り慶応史上初のラグビー日本一に輝いています。卒業後はTBSに入社、『3年B組金八先生』や『砂の器』など数々のテレビドラマの演出を手掛けます。現在の愛称は武田鉄矢が命名した「ジャイ」。これは、190cm100kgと大柄で、風貌が『ドラえもん』のジャイアンに似ていることからきているそうです。

 

2007年、日本で最も視聴率を獲得するドラマディレクターとして名を馳せた彼が、自ら企画し演出・監督を手掛けたのが、平成で1位の視聴率を獲得したドラマ “倍返し”の『半沢直樹』です。彼曰く、高視聴率の原因は原作の面白さと半沢直樹を演じた界雅人さんの演技力であると評していますが、やはり福澤氏の感性無くしては為し得なかった…と思うところです。

 

最後に、慶応大学ラグビー部といえば「魂のタックル…」。高校時代無名の人材を叩き上げてきたその練習量は凄まじかったと聞いています。この二人にはどこか、その修羅場をくぐり抜けてきた勝負師の匂いがしますよね…。( ̄▼ ̄*)