2016年12月


怪我の功名

今年も残すところ、あと3日余りとなりました。

 

終わりよければ全てよし。いろいろとあった今年の帳尻を合わせるためにも非常に大切なこの時期ですが、実はちょうど一週間前の今日、所属する勉強会の忘年会で友人らと二次会へ移動中のことでした。

 

年末で人出も多い天文館の交差点の横断歩道のど真ん中で、何につまずいたのか、後で思い出しても恥ずかしいくらい、前のめりにド派手に転んでしまいました。手足に少しばかりの傷を負ったものの、その時は大した痛みもなかったので、そのまま二次会へ直行。アルコールも適度にまわって、その日は笑い話で済んだ事でしたが、次の朝、激しい胸の痛みで起こされる羽目に…

 

寝返りや、咳やくしゃみで胸が痛むので、大学の時のラグビーの試合で負ったと同じ、胸の肋軟骨(ろくなんこつ)の骨折だとすぐに分かりました。ここに来てまさかのアクシデントでしたが、あの時も、1週間ほどで痛みも消え普通に生活できたので、4日後の日曜に控えた歯科医師会の忘年ゴルフも何とかなるだろうと、胸に痛み止めのテープを貼り、前以て鎮痛薬を飲んでの参加。スイングの後に痛みを感じるものの、何とか最後までプレーを続けることができました。

 

と、このまま昔と同じように万事うまく収まるはずもなく、老体に鞭を打って興じたツケは大きく、無理を承知で臨んだゴルフが傷を広げる形となり、なかなか治まらない咳と共に激しい痛みに見舞われている今週です。

 

 

さて、昨年同様、今年もいろんなことがありました。結果や目先のことにあまり囚われることなく、とにかく動いた一年でもありました。今回の件も、怪我の功名と為り得るのか…? 例えそうでなくても、全てを受け入れられる、また一年でありたいと思っております。

 

 

前田歯科の今年の診療は今日で終了、年明けて4日からの始動となります。

 

本年も、たわいもない“よもやまブログ”にお付き合い下さいまして誠にありがとうございました。感謝、感謝です。

 

皆様、良い年をお迎え下さい。 

 

♪サンキュッ (v^-^v)♪

 

 

 

 

 

 

一陽来復

実家でとれた大小の柚子。右側で直径約9cm。
実家の庭でとれた大小の柚子。右側で直径約9cm。

師走です。寝る間も短く感じられるほど、慌ただしく時間が過ぎていきます。

 

今朝の鹿児島の日の出時刻は7時13分。薄暗い中での出勤でした。明日は冬至ですが、1月上旬までは日の出は遅くなる方へ向かうということなので、日の長さを実感できるのはもう少し先になりそうです。

 

 

さて、日の長さが一年で一番短くなる冬至は、古来より太陽の力が一番弱まる日とされており、この日を境に日は長くなり再び力が蘇ることから、一陽来復(いちようらいふく)といって運気が上昇に転じる起点とされていたようです。

 

この日に、血行を促進し冷え性を緩和する“柚子湯(ゆずゆ)”に入り邪気を払い、風邪の予防に効果的な栄養価の高い“南瓜(なんきん=かぼちゃ)”を食べて運気をつける…。 今でも色褪せない、厳しい冬を乗り切るための先人達たちの知恵に頭が下がる思いです。

 

 

その知恵にあやかって、この年末の不摂生で体調を崩し風邪症状をなかなか抜け出せない身体を蘇らせて、心機一転、新しい年に向けて備えたいと思う今日この頃です。。

 

 

 

 

 

 

性分

忘年会シーズンに突入しました。

 

写真は今週の月曜の夜、大学の同窓会の旧執行部が集まって行われた忘年会風景。お店は鹿児島市天文館の山之口本通り沿いにある焼鳥処「ちゅう馬」。本来は焼鳥屋さんですが、予約をすればリーズナブルなお値段で“ふぐ料理”を用意してくれる、みんなして必ず年に一度は訪れるお気に入りのお店です。

 

そして次の日の火曜の夜は、鹿児島県歯科医師会で所属している委員会の忘年会。場所は天文館の居酒屋「笑福」。ここでのお勧めは、これも要予約の“黒毛和牛すき焼きコース”。なかなか外で食べる機会のない“すき焼き”ですが、一度食べると何故かまた行きたくなる、量、質、ゆったりとしたお店の雰囲気も抜群のお勧めのお店です。

 

 

ということで、週明けから連日で帰りが午前様となりました。さすがに昨日の水曜日は朝方起きられなくて、いつもの時間より1時間半遅れで病院に到着。何とか仕事も普段通りにこなし、上辺の体裁だけは保てたものの、頭の中は一日中休眠状態。

 

こうなることは分かっていても、性分なのか自分をセーブできない。なかなか一次会で帰れない。楽しいはずの忘年会が、年々厳しいものとなりつつあります。

 

 

今日もマスクの下で欠伸(あくび)をこらえつつ、何とか今シーズンを乗り切っていこうと思います。σ(^_^;)

 

 

 

 

 

 

ブラック

いつも楽しませてくれる病院近くのお家です。
いつも楽しませてくれる病院近くのお家です。

鹿児島市の今日の日の入り時刻は17時15分。一年の中でも最も早い日の入りの時期を迎えています。

 

昨日の仕事中でした。窓の外へふと目をやると、既に真っ暗。時計の針は夕方の6時過ぎを指していました。“あ〜冬が来たな〜”と、いつも思います。

 

 

日が落ちて長々と仕事をしていると、歯科医師に成り立ての頃の夜間診療を思い出します。大学を卒業し社会人として最初に勤めたところは、今では普通になりましたが、30年前のあの当時、誰もやろうとしなかった夜間診療を神奈川県の相模原市で率先して取り入れていた系列の歯科医院でした。

 

診療時間は朝の9時半から夜の10時まで。通常の勤務は夜の7時までで、週に2回は10時まで働くことが雇用契約で定められており、最初のうちはまだ治療技術も追いつかず、患者もそれほど多くは診れませんでしたが、段々と患者も増えてきて、朝から晩まで働きっぱなしになると、疲労もピークの診療の終る頃は、まるで目の前に白い幕がかかったように見えることも度々で、そんな疲れを吹き飛ばそうと仲間のドクターと飲みに繰り出すのが、夜間診療の後の日課となっていました。

 

 

夜間診療で働いた分、超過勤務手当が付くわけでもなく、今で言うところのブラック?と聞かれればそうかもしれないけれど、当時大学病院の医局に入局していた同級生の医者の連中は、日々当直続きで自分の家に帰る間もないと聞いていたので、“自分はまだましな方かな?”と、思ったぐらいでした。

 

 

“ブラック”という言葉を、知らなければ知らないで済んだ、そんな時代でした。。