2015年5月


「電気ブラン」

先週の土曜日の夕方、鹿児島県歯科医師会館にて鹿児島大学病院口腔外科教授 杉浦 剛先生をお招きし、『歯科医院で行う口腔がん早期発見』と題して講演会が開催されました。

 

講演の中で杉浦先生は、鹿児島県の口腔がんによる死亡者数の多さを指摘され、その対策として、「口腔がん」に対する正しい知識を県民に広めるとともに、かかりつけ歯科医がその初期症状、例えば2週間以上経過してもなかなか治らない口内炎、お口の中の白色病変やしこり等を見逃さないように、早期発見に最大限努めることが重要であると話されました。

 

写真は当日会場の後方で、パソコンを使った動画共有サービス「Ustream(ユーストリーム)」を利用して、講演会の様子を当日参加困難な大島群の離島地域の先生方にライブ配信しているところです。

 

鹿児島県が抱えるもう一つの問題は、鹿児島大学病院などの大規模医療施設を受診する機会が、地理的な条件等により制限されている離島地域の方々の医療支援で、このようなUstream配信による生きた情報の共有は、先ほどの「口腔がん」早期発見の一助になると考えるところです。

 

 

 

 

 

さて写真は、講演会後の懇親会も終わり、行きつけの最後のお店で飲んだ「電気ブラン」というお酒です。


耳にするのも口にするのも初めてということで、翌日家族にこのことを話すと、よく小説に出てくるお酒の名前らしく高2の長女でさえも知っていて、ネットで調べたところ誕生はなんと明治15年(1882年)。場所は東京浅草に今でもレトロな佇まいを残す「神谷バー」


ちょっと変わった名前の由来は、「電気」という言葉が珍しい物の代名詞となっていた明治の頃の、ブランデーをベースにしたお酒という意味の「電気ブランデー」が元になっているらしく、名前とは対照的なほんのりとした甘みが特徴的な「電気ブラン」は、明治、大正、昭和と浅草にゆかりを持つ文豪たちを魅了し続け、彼らの作品の中に名を残すほどの大変な人気だったようです。


確かに、初めて口にしたその香りはウィスキーでもブランデーでもなく、焼酎でもなく、ミント系?の甘みが絶妙な感じで口当たりも非常に良いのだけれど、アルコール度数は40度。(゚_゚i) 


油断をすると飲み過ぎてしまう魔性の酒のような… そんなところが、100年以上もの間、男女を問わず愛され続けてきた所以かな…? と思った次第でした。。








歯医者の不養生

昔懐かしい“ボンタンアメ”を患者さんに頂きました。

 

幼い頃、よく祖父母にもらった、そして大学を卒業し神奈川の歯科医院に勤めていた頃、JRの駅のKIOSK(キオスク)でよく見かけた、あの“ボンタンアメ”です。

 

製造・販売は鹿児島市のセイカ食品。販売開始は大正15年(1926年)ということらしいので、名実ともに鹿児島を代表する、世代を越えて愛され続けてきた銘菓です。

 

 

さて、あまりの懐かしさに立て続けにバクバク食べていたところ…

案の定、右下奥の詰め物(インレー)が取れてきました。(; ̄ー ̄川 

 

「不二家のミルキー」「からいも飴」「ハイチュウ」は、歯の詰め物に引っ付きやすく、取れてきやすい食べ物の代表で、患者さんには “出来るだけ噛まないでなめるように!”と注意を促していたにもかかわらず、まさかのボンタンアメで… 大失態をしてしまいました。

 

 

 

 

さてさて、歯科医師がムシ歯になるとどうなるのか… ?

 

 

治療といっても歯科医院の診療時間はどこも一緒のようなもので、自分の診療が終ってからでは間に合うはずもなく、かといって病院を休んでまで治療に通うのはどうにも気が引けるということで、ある器用な先生は鏡を観ながら自分で麻酔をし、削るとこまでは自分でやって、後はスタッフに詰めてもらった!なんて話しを聞いたことがありますが…

 

これはあくまでも稀な例で、通常は痛みがあれば何とか薬でごまかして、取れた物があればとりあえず応急でつけておいて、ひたすらブラッシングでそれ以上ムシ歯が進行しないよう注意しながら治療のタイミングを伺う。というのが、悲しいかな歯科医師の宿命ではないかな?…と思うところです。

 

 

ということで、20年前の開業間近の頃でした。なかなか歯の治療には通えなくなるということで、同級生の歯科医師にお願いして治すべきところは全て治療してもらった訳ですが、お陰さまでそれ以来順調で、ただ右下の奥歯の詰め物だけが時々はずれるので、“もう潮時かな…?”と思いつつ、今回も診療の合間にスタッフに頼んでつけてもらい、何とか事無きを得たわけでした。(・・。)ゞ

 

 

P.S. あくまでも、これら一連の行為は歯科医師として自己責任の下で行っております。一般の方にはお勧めできませんので何卒ご容赦を… m(-_-)m

 

 

 

 

 

 

 

母の日

台風一過、久しぶりに清々しい爽やかな5月の風を感じています。

 

写真は次男が母の日に作ったカレーです。昨年、初挑戦で好評だったので、“なら今年も!”ということらしいです。

 

一見何処にでもあるカレーのようですが、ジャガイモはなし、タマネギは形が無くなるまでとことん炒め、お肉は国産高級黒毛和牛をふんだんに使ったこだわりのレシピのようで、味は抜群に良いのだけれど… ただ材料費の出所が母親の財布からなので、嬉しいのやらどうなのやら… 

 

母親としてはちょっとばかり複雑な心境〜 (;・・)ゞ だったみたいです。

 

さて、私の母の日はどうかというと、ちょうどその日に鹿屋の実家近くの大隅CCで高校の同級生とのゴルフがあったので、ハウステンボスのお土産のカステラを持って、ゴルフ帰りにちょっと寄ってきました。

 

ゴルフが終わり実家に着いたのが午後4時前、「夕飯は何時にするね〜」と母親が尋ねるので、

「6時くらいかな〜?」と答えて、TVを観ながら少し横になっていると、「できたよ〜」と台所から母親の呼ぶ声が… 

 

唖然として時計に目をやると、まだ4時半。。 

 

“嘘やろ〜”と、思いながらも、“まあ、いつものことか…”と自分を納得させて、いつものように母と二人での食事となりました。

 

 

 

 

リリー・フランキーのベストセラー『東京タワー』の「オカン」ではないけれど、まだ自分が実家にいる頃は、やたらと家に人を招いて豪快に料理を振る舞うことが大好きな母親でしたが、5年前に父が亡くなってからは、次第にその意欲も先細りとなり、今では自分と二人分の食事を作るのが精一杯のようです。

 

それでも昔の記憶がそうさせるのか、たまに実家に帰った時のその料理は、マグロの刺身に、鰻の蒲焼に、海老フライにステーキに、etc.  カロリー計算、栄養バランス度外視のあれもこれものオンパレード… (-_-)

 

食べる側のお腹の好き具合とかは関係無し、とにかく早く、たくさんの料理を食べさせたい一心のこんな母親なのですが、同級生にこの話しをすると、どうやらこれは贅沢な悩みのようで、料理作りは認知症の予防にもなると言うけれど、それが出来なくなるとやはり…  みたいです。

 

 

いつまでも元気で何でも食べられる丈夫な胃腸を保てるよう日々精進したいと思います。。

 

 

 

 

 

GW2015

今年に入っての桜島の爆発的噴火が昨日で500回を越えたそうです。観測史上最速ペースということ。いつの頃からなのか、NHKのTV画面に桜島の噴火情報や桜島上空の風向きなどがリアルタイムで表示されるようになりましたが、そう言えば… NHKばかり見ている訳ではないけれど、“しょっちゅう噴火しているよな〜”というのが実感です。


 

   14年前にはなかったスリラーシティ
   14年前にはなかったスリラーシティ

さて、GWも瞬く間に終ってしまいました。

今年の我が家のGWは、久しぶりの長崎ハウステンボス。

 

 

最後に訪れたのは、ハウステンボスが業績不振で2003年に会社更生法を適用、2004年にリニューアルオープンする前の時でしたから、高2の長女がまだ2〜3才の頃、実に13〜14年振りということになります。

 

 

 

5月2日(土)の午前の診療を終えて、お昼過ぎに鹿児島を出発。ほとんど渋滞もなく園内のホテルにチェックインしたのは午後5時過ぎ。第1日目は、GW向けの夜のハウステンボス… 様々なイルミネーションショーや打ち上げ花火を楽しむこととなりました。

 

 

 

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ネパール大地震

5月に入りました。早いものです。今年に入ってもう三分の一が過ぎました。


さて、先週末の4月25日、ネパールの首都カトマンズ北西80km付近で起こったM7.9の大地震は、日に日にその被害状況が深刻度を増しているようです。

 

大学時代のラグビー部の後輩で、現在、ネパールの首都カトマンズにある日本大使館に医務官として赴任している先生のことが気になって安否確認のメールをしたところ、今のところ家族全員無事という返信があり、ひとまず胸を撫で下ろしてるところです。

 

カトマンズ周辺は鹿児島の奄美大島と同じ緯度にあるわりには、海抜1300mに位置し周囲を山で囲まれた盆地にあるため、7月、8月の平均気温は24℃前後と比較的過ごしやすいそうですが、衛生状態はネパール全土を含め悪いそうで、これから6月の雨期を迎えるにあたり、感染症の二次感染など非常に心配されるところです。

 

8月初めには日本に一時帰国する予定らしく、その時、当院にも患者さんとして見える予定なので、無事健康で会えることを願うばかりです。

 

 

 

 

 

さて、前回のブログで紹介しました「アースデイかのや2015」の青空コンサートに足を運んで頂いた皆様、本当にありがとうございました。<(_ _*)>

 

今回の演奏者は3人。 “少ない人数で如何に音に厚みを出すか?”ということで、前日の練習であれやこれやと試行錯誤を試みるつもりでしたが…

 

 

メンバーの一人は前日に辛い料理を食べ過ぎ胃腸炎 (w_-; もう一人は週始めに風邪を移され扁桃炎ということで、人数は少ない上に、しかも最悪のコンディション。(T_T) 

 

そうなると結論は、ま〜どうにかなるさ、いざとなったら、音量でカバー!ということになり、練習はさっさと切り上げ〜! 体調のどうのこうのは関係な〜し! それはそれ、これはこれ〜! ということで、「エアーメモリアルin かのや」前日の、異様に活気のある鹿屋の飲屋街に吸い寄せられるように、男3人繰り出した次第です。

 

さて、当日は微風、快晴の最高のコンディションも手伝って、司会の方からも「アースデイでお馴染みのミッシェルの皆さんで〜す!」と紹介され、自分たちもついついその気になって、勢いで何とか無難にこなしたライブでしたが、写真でご覧頂けるように、やはりあのステージに3人はちと寂しい…

 

 

ということで、6月7日の『かのやバラ祭り・ファンタジーナイト』の「出張焚き火ライブ」にはフルメンバーで出場し、分厚い演奏をお届けする予定です。m(._.)m

 

 

あと一月あまり…

 

 

これもまた、あっという間にやって来そうです。。