2016年10月


骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

今週に入ってやっと秋らしくなりました。キンモクセイがまだ微かに香ります。

 

 

さて、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)による骨折を予防するためのお薬(BP系薬剤:ビスホスホネート)を、医科の病院で処方される患者さんが年々増えています。このBP系薬剤、もともとは骨吸収を阻害するためのお薬ですが、実は10年程前から、このBP治療を受けている患者さんに抜歯などの歯科的処置を行うと、非常に低い頻度で難治性の顎骨壊死(あごの骨の組織が死ぬこと)を起こすことが報告されていました。

 

なぜそうなるのか? 発症のメカニズムや原因、ならびに適切な対応や治療法がはっきりせず、臨床の現場ではこれまで様々な混乱を招いていました。そのため歯科では、歯科治療を優先する場合には、BP治療の一時的な中止などで対応してきましたが、今回4年ぶりにその対応ならびに治療法についての公式見解(ポジションペーパー)が研究機関や関係学会より示されました。

 

 

「お口の中の清掃や病変の除去などの口腔管理を入念に行えば、BP治療の中止をしなくても顎骨壊死の発生を予防できる。」がその結論のようです。

 

 

誤嚥性(ごえんせい)の肺炎、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞などの発症と、お口の中の環境が密接な関係にあることが分かってきています。またひとつ、歯科の果たす役割が増えたかな?という感じです。

 

 

その前に、運動の秋です。

 

 

よく歩き、骨粗鬆症にならない体をまず作りましょう。(^^)

 

 

 

 

 

暖秋

写真は先日の日曜日の夜、桜島方向に見えた満月を写した一枚。

 

この前日の土曜日は朝からぐずついた天気で、最高気温も20℃前後と長袖一枚では肌寒く、やっと秋到来?を感じさせる一日でしたが、今週に入ってからの鹿児島市内の日中は、連日夏日を思わせるような汗ばむ陽気が続いています。今週末の鹿児島地方は雨模様で、この陽気も今がピークと思っていたところ、気象庁の予報ではどうやら10月後半まで続くらしく、もうしばらくは夏服のお世話になりそうな、そんな感じです。

 

とは言ってもやはり季節は秋。夏場に落ちていた基礎代謝も徐々にあがってきているようで、このところよくお腹が空きます。

 

で、食事量も運動量も夏場と変えないでしばらく様子をみていたところ、明らかに体重の減少がみられました。

 

 

基礎代謝のことを構造医学では、生命活動によりできた余分な体熱を、体外に放熱させるために必要なエネルギーとして考えます。夏場に基礎代謝が落ちるのは、その放熱が皮膚や肺などからの水分の蒸発(不感蒸散:ふかんじょうさん)により自然に行われる量が多くなるからで、季節の替わり目、特に涼しくなった秋口に体調を崩しやすいのは、今まで行われていた夏場の放熱システムが急激に抑えられることにより、熱が体内にこもりやすく鬱熱(うつねつ)傾向になるからと考えられています。

 

 

なので、秋になったら体を動かして体循環を促し、熱を適度に逃がしていく必要があるということなのです。

 

 

食欲の秋、そして運動の秋とは昔の人はよく言ったものだと思います。(^^)

 

 

 

 

 

 

デジタルレントゲン

写真は先週まで院内に設置していたレントゲンフィルムの自動現像機です。開業時に購入したものは10数年間使用してお釈迦になったので、これが2台目になります。今回、このアナログ現像機に見切りをつけ、レントゲン関係のデジタル化に踏み切ることにしました。

 

これまで故障もなく元気で働いてくれていたのですが、デジタル化の流れなのか製造元の親会社が倒産となり、修理等のメンテナンスが受けられなくなったからです。

 

 

 

そしてこれが、今週頭から導入しているデジタルX線画像診断システム。

 

その昔、銀塩カメラに替わってデジタルカメラが台頭してきた頃、デジタル画像は所詮ネガフィルムにはかなわないと言われていましたが、それと似たようなことが歯科界では今でも言われ続けており、自分も含めアナログのレントゲンフィルムの信奉者は未だに多く、果たしてどうかな?と思っていましたが、そんな不安は何処へやら… 昨今の技術革新をまざまざと見せつけられています。

 

 

何だかんだで今週はバタバタしながら、久々にデジタルの恩恵に浸っています。(^^)

 

 

 

 

「献上鶴乃子」


 

10月に入りました。

 

写真は博多の銘菓・鶴乃子の高級仕様。皇室へ献上されることから名がついた「献上鶴乃子(けんじょうつるのこ)」です。

数年前、知人からお土産物として頂いて初めて食べましたが、同じ銘柄のお菓子でありながら、その味は全く別物と言っていいほど美味しかったので、それ以来博多へ行った時は必ずお土産として買ってきているものです。

 

 

ということで、先週末は福岡県歯科医師会館で行われた会議に出席するため、久々の福岡出張でした。博多駅に着いたのは土曜のお昼過ぎ。台風18号の影響なのか、その日の朝方の鹿児島市内も蒸し蒸しとして暑かったですが、いや博多も暑かったです。会議が始まるまでの空いた時間を利用して、会館周辺の天神あたりをうろちょろしましたが、もう汗びっしょりでした。

 

 

でも、会議が終了し懇親会が始まる午後6時頃の外の気温は急激に下がり、ひんやりとして、上着を羽織らないと肌寒さを感じるほどで、やはり本格的な秋の到来は、直線距離で200kmも北に位置する博多のほうが一足早いようでした。

 

 

さて、懇親会の場所は博多の老舗料亭「稚加榮(ちかえ)」。十数年前、同じく懇親会で出された“天然ひらめの活け造り”の味が忘れられなく、今回もそれを大いに期待をしての出張でしたが、そうは問屋が卸しませんでした。

次の日、実家のある鹿屋で所用を控えていたので、朝6時過ぎには新幹線で博多を後にしなければならず、久々の博多の夜も早々の散会となり、結局そのまま博多ラーメンの暖簾(のれん)をくぐることもなく、やや消化不良気味の今回の出張となりました。

 

 

今週末あたり、お土産に買ってきた“からし高菜”と、とんこつ味のカップ麺で博多の雰囲気を味わいたいと思います。。