2013年6月


高校生 “魂”

      歯垢の中の真菌(カビ)
      歯垢の中の真菌(カビ)

梅雨真っ只中ですね〜 うっとおしい毎日が続いておりますが、何故か?このところの桜島の活動は小康状態…灰まじりの雨でないだけでも得した気分になっているのは私だけでしょうか…? 

さて、梅雨といえば気になるのがカビですね。食品、お風呂場、トイレなどなど、油断をするとあっという間にはびこって、しかも厄介なのはそれが簡単に除去できないこと… 最近、カビの有害性を報じるTV番組もよく見かけるようになったので、躍起になってカビの予防と除去に取り組まれている方も多いと思います。

 

 

さてさて、歯磨きが行き届かないところにできる歯垢(しこう:プラーク)は、磨き残しとお口の中の細菌によってできますが、その大元、基盤になっているのがカビだということをご存知でしょうか?お口の中はこの時期の梅雨と同じで “年中高温多湿”、カビが生育するにはもってこいの環境なんですね〜 “歯みがきはちょっと後で… ” なんて思っていると、歯垢の中でカビがあっとういう間にはびこってしまうのです。なので、そうならない前の適切なブラッシング、それと…ブラッシングだけではどうしても取り切れない “ 頑固なカビ ” を歯科医院で定期的に除去することは非常に大切なことなのです。実は、このお口の中のカビ退治に抗カビ薬を用いて治療する方法もあります。熊本県天草市で開業されている生田図南(いくたとなみ)先生は、以前から抗カビ薬を併用しながら歯周病の治療に専念されています。興味のある方、宜しければ参考にして下さい。(注:抗カビ薬の治療は保険適用ではありません) 生田歯科医院HP http://www.ikuta-dc.com/

 

 

さあ、平年であれば鹿児島の梅雨もあと3週間というところでしょうか? まだまだ…という感じですが、7月に入るとじめじめとした梅雨をかっ飛ばせ〜!とばかりに、夏の甲子園・高校野球県予選大会が始まりますね〜 ひと夏をかけた高校生の熱い戦いの火蓋が切って落とされるわけですが、さて、いつの頃からでしょうか?『○○甲子園』が高校生の文化系クラブの熱き戦いの代名詞に使われるようになったのは…? ダンス甲子園、生け花甲子園、マンガ甲子園などなど、ウィキペディアで調べただけでもざっと60近くはあるようですね。TVで見る限りですが、高校生の頂点を目標に、みんなして頑張っている姿は実に初々しくて好感が持てますよね。TVを観ながら… 自分たちにもあんな頃があったよな〜って、いつも思う次第です。

ということで、宜しければ35年前の高校生“魂”をお聴き下さい。正確には、高校生“女魂”。 原曲は、当時チューリップがライブのラストに演奏していた『光の輪』です。壮大なテーマのこの曲に果敢にも田舎の高校生バンドがチャレンジしております。 聴きどころは… 背中にゾクゾクっと感じる戦慄のピアノ… です。 共感して頂けたら幸いです。。

 

光の輪 http://www.youtube.com/watch?v=ay-1fIzpkWg

 

 

 

 

『タテにならない男』

祝!ラグビー日本代表!! 先週の土曜日の6月15日は、日本ラグビー界にとって記念すべき日となりましたね。東京北青山の秩父宮ラグビー場で行われたテストマッチ(国代表同士の戦い)で、ついに強豪ウェールズを破りました。しかも得点は23ー8、文句なしの歴史的勝利です。“実にあっぱれ!!” 最近ではサッカーのワールドカップ予選に、ことごとく話題を持って行かれただけに、ラグビーファンにとっては非常に鼻高々で嬉しい限りです。

 

実は、ラグビー日本代表の格上相手の歴史的勝利はこの戦いを含めて3度しかありません。ひとつは、1968年のNZウェリントンでのオールブラックスジュニア戦(監督:故 大西鐵之祐)、もうひとつは24年前… とはいえ、まだまだ記憶に新しいスコットランド代表戦(1989年5月28日・秩父宮ラグビー場)。監督は宿澤広朗(しゅくざわ ひろあき)、同年の2月に日本代表の監督に就任、そしてわずか3ヶ月で歴史的勝利に導いた知将です。スコットランド戦の試合後に発した第一声「お約束通り勝ちました!」を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 

   故・宿澤広朗
   故・宿澤広朗

宿澤は高校時代からラグビーを始め、ラグビーでは無名の埼玉の熊谷高校から早稲田大学政治経済学部に現役で合格。早稲田ラグビー部では162㎝の小柄ながら1年生からレギュラー、そして大学2年の時に新日鉄釜石、3年の時に三菱自動車京都を破り2年連続の日本一に輝いています。自身まだ幼かったので現役時代の記憶は定かではありませんが、同じラグビーファンであった亡き父からその勇姿を幾度となく耳にしていました。

早稲田大学卒業後は住友銀行に就職、4年後にはロンドン支店に配属され、そこで為替ディーリング業務に携わり、持ち前の負けん気を遺憾なく発揮して全戦全勝のディーラーとして名を馳せることになります。帰国後は、前述のスコットランド戦での歴史的勝利、また第2回ラグビーワールドカップで唯一の勝利を上げた代表監督として実績を残し、ラグビー界引退後は大手銀行の中枢部で陣頭指揮をとり、当時難題とされた案件を次々に解決し、金融界においても実績を残していきます。座右の銘は『努力は運を支配する』、文字通り人生を全力疾走で駆け抜け、自ら運を導くことに長けた人材であったことは誰もが認めるところでしょう。しかしながら、通常人では到底こなせない激務とその疲労の蓄積のせいなのか… 2006年6月17日、趣味の山歩きの途中、赤城山の外輪山・鈴ヶ岳山頂にて心筋梗塞を発症し、享年55歳、志半ばにしてこの世を去ることになります。

 

妻・洋子さん曰く、宿澤は自宅では『タテにならない男』だったそうです。ソファの上でも、床の上でも、所かまわずヨコになり“ぐでん”としていて、息子たちが大学生になっても“舐めんばかりに”くっつき、床を転がるようにしてふざけあっていたようでした。それだけ、疲れていたともいえるでしょう…

 

ご家庭の奥様、自宅で『タテにならない男』をみかけたら、どうか… 優しく接して下さいね〜 おそらく… 疲れているはずですから。。(*^-^*)

 

 

 

 

『 フレンズ 』

ミシェル役のアニセ・アルヴィナ
ミシェル役のアニセ・アルヴィナ

バンド名のミッシェルは一体誰が考えたのか? バンドのメンバーと飲み会になると、必ず物議を醸す話題のひとつです。メンバーの35年前の記憶を結集して思い出されたことこと… まずひとつ目、最初はSilhouette(シルエット)とつけたかったが、すでに他のバンドが使っていたために、止むなく“シルエット→ミシルエット→ミッシェル”となった。 次に、チューリップの財津さんがこよなく愛するビートルズナンバーの「ミッシェル」から拝借した。 いや? 中学時代に大ヒットした「シェリーに口づけ」を歌っていたフランスのポップス歌手“ミッシェル・ポルナレフ”のミッシェルの響きが何となくよかったから…? と、最初のうちはちょっと真面目なつもりが、そのうちお酒がまわって白熱し過ぎると… 最後には、“そんなこと〜 今はどうでもいいんじゃない〜?” と、いつもの結末にたどり着くメンバー各々でした。 

 

 

まあ、それはそれでいいのですが、自分の中のもうひとつの“ミッシェル”は映画の中に登場します。ご存知の方も多いと思います、1971年製作のイギリス映画『フレンズ』を… 

あらすじは、裕福な家庭に育ちながら、母親がいなく、父親の再婚話しに嫌気がさしていた15歳の少年ポールと、唯一の肉親であった父親を亡くし孤児となった14歳の少女ミシェルが動物園で出会います。そして、お互いの境遇から逃れるように、ふとした事からミシェルの父親の田舎であるアルルを目指すことになります。やっとのことでミシェルの父親のアトリエであった小さな小屋に辿り着き、二人だけの生活がスタートしますが、不安定な収入とそれに伴う飢餓、疲労、絶望感、… 当然のことながら二人は生きるための厳しい現実にさらされる事となります。それでも、お互いに支えあってきた二人にやがて愛が芽生え、ミシェルは妊娠、そして二人だけの出産… 幾つかの困難を乗り越え、これから永遠の幸せが続いていくかのようにみえた二人に… 悲しいラストが…

 

(You Tube:http://www.youtube.com/watch?v=i8AXqoUlnPM)

 

衝撃的でしたね〜 “自分は今まで一体何をやっていたのかな〜?” “南フランス(アルル)で医療従事者になるにはどうしたらいいの〜?”などと、当時17歳、受験を控えた高校三年生が真剣に悩み、考えさせられた秀逸の作品でした。右の写真は、まだ熱が冷めない頃、わざわざ鹿屋から鹿児島市の十字屋まで出向いて捜し求めた「フレンズ」のサントラ盤です。エルトンジョンが歌っています。実はこの「フレンズ」には、あれから3年後…の続編があります。ミシェル役のアニセ・アルヴィナが成熟した女性として現れます。これこそOMGでしたね〜 残念なことに彼女は癌を患い2006年に他界してしまいます。享年53歳でした。

長くなりました。思い出の1ページでした。

 

 

『 破れ窓理論 』

『破れ窓理論:Broken Windows Theory』をご存知でしょうか?

一枚の割れた窓ガラスを放置しておくと、それが「誰も関心を払っていない」というサインになり、割られる窓ガラスがさらに増え、やがて街や地域全体の荒廃に繋がっていくという考えから、「軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪も含めた犯罪を抑止できる」とした、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが提唱した環境犯罪学上の理論のことです。

つまり、街の治安を向上させるには、まずはゴミ拾いや、ゴミを分別して捨てることから始めよう!ということです。実例として、犯罪都市として有名だったニューヨーク市では1994年にこの理論に基づいて落書きや未成年者の喫煙、無賃乗車や万引きなど軽犯罪の徹底的な取り締まりを行い、5年後には殺人が67.5%、強盗が54.2%減少したという報告があります。

この理論は犯罪学を越えたところでも使われています。例えば、東京ディズニーランドではささいな傷をおろそかにせず、ペンキの塗りなおし等の修繕を惜しみなく夜間に頻繁に行うことで、従業員や来客のマナーを向上させることに成功しているそうです。

 

思いあたるふしありませんか〜? 食事の後のお皿を “洗うのはあとでいいかな?” と先延ばしに… ちょっと脱いだ服を何気にソファの上に置きっぱなしに…  その結果は?…  いつのまにか悪循環に入り込んでいませんか〜? 『破れ窓理論』は決してお堅い理論ではなくて、日常の何気ない小さなコツコツが、いかに重要であるかを知らしめてくれるものだと思っています。前田歯科の「三つのポリシー」のひとつである “いつもきれいに” はここから持ってきています。

 

さて本日の6月4日から6月10日までは、日本歯科医師会が掲げる「歯と口の健康週間」です。全国各地で様々なイベントや歯に関係する無料相談が行われます。ちなみに鹿児島市では、6月8日(土)と9日(日)の両日、山形屋1号館7階にて「歯と口の健康相談」と題して行っております。詰め物が取れたけど、痛くないからそのままにしている方… 忙しさにかまけて日常の歯みがきがおろそかになっている方… 小さなことの積み重ねが大事ですよ〜! 宜しければ、この機会をご活用下さいませ。

 

 


 

ご報告です。昨日のお昼過ぎに、受付として働いてくれていた栫 由美さんが、お子さんを連れて遊びに来てくれました。『陽菜乃(ひなの)』ちゃんといいます。子育て大変だけど、何とか頑張っているようでした。。